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2002年11月30日

平成14年度のりんご収穫を終えて…

11月29日、ふじの収穫が完了しました。

今年はひどいめにあった年だった。 収穫時には大小、キズ、ジュースと何種類も分け荒選果をしながら収穫する。注文が来てもすぐに対応できるし、おなじ箱を何回も積み重ねる必要がないからだ。

しかし 今年は、スタートから雪で週間天気予報見ても晴れが無く、シーズン中合羽を離されない状態だった。

そのため ゾロモギ と言ってとにかく樹からリンゴを離すことが先で、みんなまとめて箱に入れた。

それから選果をするのだから、同じ箱を何回も何回も重ねたり寄せたり数倍時間がかかりる。でもしょうがない。この先 しばらく選果は続く。

収穫直前のふじの状況

降雪したふじの状況

あちらこちらで、枝が折れ果実が落ちて雪害が見られる。
わい化は強い。
見た目には綺麗だが とてもひどい状況である。

スタンダードの樹は見るも無惨で 雪払いに行くと、枝からリンゴが
ボタボタと落ちる。

樹に乗っかった雪は
リンゴの重みと一緒に枝を折る。
支えてあった支柱も折れている。
支柱をしている先の方も
雪の重みで折れる。
最悪である。
ただいま積雪30㎝(11/16)
畑に入ること出来ない。

あれから
11月21日 天気も回復するとあちらこちらでチェンソーの音が聞こえはじめてきた。
ただいま積雪15㎝  1週間遅れで12月1日までは収穫完了の目処が付いた。
元気を出せと言われてもなかなか・・回復するまでどれくらいの時間が掛かるだろう。
つらいのはみんな一緒です。
当園はふじの半分以上をわい化でしめている。

記録的な春の訪れと共に早い開花で始まった。
山手と平地、また、水田転換と畑は8カ所に分かてている。
なぜか山手の方が早く雪消えし、開花も良い条件であった。以上に花の多く見られた年で同時に樹の貯蔵養分の不足が予想された。

7月、毎日雨。定期散布は、2週間事に行うが期間を開けたくない。
この時期の防除は、果実腐敗病の重点時期でもあり、今年は多く見られるだろうと予想した。黒星病、斑点落葉病などは葉っぱに一度現れてから果実に出る。
しかし、果実腐敗病という炭素病、輪紋病は、収穫まぎわの時に直接果実に出てくるので怖い病気である。今年は多いと予想が付く。
8月、盆の時も雨、今年は糖度が低いことが予想された。日照不足でもある。
9月、 急激な猛暑、日焼け多発。無登録農薬問題で消費者離れ。
10月、台風21号、雹害。雨が多い。夜間気温高い。
11月、雪害。凍害。

管理作業80%を占めるりんご栽培は天候にも大きく作用される。

出来上がった果実は予想通りだった。
日照不足で着色も今一歩。糖度が低い。雨が多かったためかツル割れが目立ちそれに、雪害のために果実内部にも異変があったリンゴも出た。
2回の凍結のため、ツル割れの所からミツ入り現象を加速させられ褐変した。それでいてリンゴの生理が狂い細胞自体が破壊してしまいミツの所、ツルの所から腐ってきた果実も見受けられた。

横手普及センター工藤先生の情報によるとH14年11月17~24日まで氷点下の気温ための凍害だった。

一般に糖度の高い果実は凍らないが氷点下10℃にも長い時間おかれると凍ってしまう。
果実の密の部分が一番糖度が低いので、その部分の凍傷により細胞が死んだのが原因である。そして腐り始めてくる 凍害の果実          平年の果実

通常無体栽培の場合は災害のない年でも2~3割はキズものが出てくる。
今年はすべての自然災害があった。日焼け果、ツル割れ、枝ズレ、台風害、雹害、雪害、凍害。
製品率3割だった。

いろいろな方々から励ましのお手紙も、いただきました。
ありがとうございます。以下は、川崎市T様からのものです。


今後とも益々精進致し皆様に愛され続けるよう努力致します。

投稿者 noda : 2002年11月30日 17:19

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